
「エンジニアとして転職するなら、できるだけ年収を上げたい」――これ、当然の気持ちですよね。でも実際に交渉するとなると、何をどう伝えればいいかわからない…という方がほとんどなんです。
実は過去の転職で年収交渉をちゃんとやったら100万円アップしたというケースはよくあるんですよね。逆にやらなかった場合、後から相場を知って悔しい思いをした…なんて話も聞きます。
dodaの平均年収ランキングによると、ITエンジニアの年収は他職種と比較しても高い水準にあります。
実は、エンジニアの転職では平均して50万〜100万円の年収アップが可能と言われています。正しい交渉をするかしないかで、同じスキルでも提示年収に100万円以上の差がつくこともあるんですよね。
この記事では、エンジニア転職で年収アップを勝ち取るための交渉のコツを、具体的な方法と例文つきで7つのステップに分けて解説します。交渉が苦手な方でも実践できる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
🤖 ナビ助のおすすめ!
ステップ1:まず自分の市場価値を正確に把握する
年収交渉の第一歩は「自分が市場でいくらの価値があるのか」を正確に知ることなんですよね。ここが曖昧だと、交渉の土台が崩れてしまいます。
市場価値を調べる3つの方法
- 転職サイトの年収診断ツール:dodaの年収査定やマイナビ転職の年収シミュレーターで、経験年数・スキル・年齢をもとにした想定年収がわかります
- 求人票の年収レンジを30件以上チェック:自分と同じスキルセットの求人がどのくらいの年収で募集されているか、複数の転職サイトで相場観をつかみましょう
- 転職エージェントに聞く:エージェントは大量の年収データを持っています。「自分の経験だと、どのくらいの年収が相場ですか?」と率直に聞いてOKですよ
2026年のエンジニア年収相場
2026年現在のエンジニア年収相場を、経験年数別にまとめました。
| 経験年数 | Web系(東京) | SIer系(東京) | 地方の相場 |
|---|---|---|---|
| 1〜2年 | 350万〜450万円 | 300万〜400万円 | 280万〜380万円 |
| 3〜5年 | 500万〜700万円 | 450万〜600万円 | 400万〜550万円 |
| 5〜8年 | 600万〜900万円 | 550万〜750万円 | 500万〜700万円 |
| 8年以上 | 750万〜1200万円 | 650万〜900万円 | 600万〜850万円 |
この相場と現在の年収を比べて、「今の自分はどのくらい低い(または妥当)のか」を把握しましょう。相場より低いなら、転職で年収アップできる余地が大きいということですよ。
ステップ2:年収アップに直結するスキルの棚卸し
交渉で「年収を上げてほしい」と伝えるには、それに見合う根拠が必要です。根拠なしの交渉は逆効果なんですよね。自分のスキルと実績を整理して、交渉材料を揃えましょう。
年収アップに効くスキル・経験
- モダンな技術スタック:React/Next.js、TypeScript、AWS/GCPなどのクラウド経験は高単価に直結します
- 上流工程の経験:要件定義・設計の経験があると、年収レンジが一段上がります
- マネジメント経験:3名以上のチームリーダー経験は大きなプラス材料です
- 定量的な成果:「パフォーマンスを40%改善した」「開発工数を30%削減した」など、数字で語れる実績は交渉力を格段に高めます
- ドメイン知識:金融・医療・物流など特定業界の深い知識は、同業界への転職で高く評価されます
実績の「見せ方」を工夫する
同じ実績でも、伝え方次第で印象は大きく変わります。「ECサイトの開発をしました」ではなく「月間PV100万のECサイトでReact移行を主導し、ページ表示速度を2.5秒から0.8秒に改善、CVRが15%向上」と具体的に伝えましょう。
ステップ3:転職エージェントを「味方」につける
年収交渉で最も心強い味方になってくれるのが転職エージェントなんですよね。実は、自分で交渉するよりも、エージェント経由の方が年収アップの成功率が高いんです。
エージェントが年収交渉に強い理由
- エージェントの報酬は転職者の年収に連動するため、年収を上げるモチベーションが高い
- 企業の予算感や過去のオファー実績など、求職者が知り得ない情報を持っている
- 第三者として客観的に候補者の価値を企業に伝えられる
エージェントへの伝え方
エージェントに希望年収を伝えるときは、「最低ライン」と「理想ライン」の2つを明確にしましょう。たとえば「最低でも現年収の550万円は維持したい、理想は650万円以上」といった形です。
また、複数のエージェントを並行利用するのもおすすめです。エージェント間に競争原理が働き、より良い条件の求人を紹介してもらいやすくなります。2〜3社に登録するのがベストですね。
経済産業省のIT人材需給調査でも示されているように、IT人材の不足は今後さらに深刻化すると予測されています。
ステップ4:面接での年収の伝え方【例文つき】
面接で「希望年収は?」と聞かれたとき、多くの人が戸惑います。低すぎても損をするし、高すぎても落とされそうで怖いですよね。
面接で使える回答例文
パターン1:現年収ベースで伝える場合
「現在の年収が550万円で、今回のポジションでは上流工程にも関われるということで、600万〜650万円程度を希望しております。ただし、御社の給与テーブルもあると思いますので、そこは柔軟に相談させていただければと思います。」
パターン2:市場価値ベースで伝える場合
「私のスキルセットと経験年数を転職市場で見ると、600万〜700万円が相場だと理解しています。御社の業務内容と成長環境を考慮すると、650万円程度を希望しておりますが、具体的なご提示をいただいた上でご相談できればと思います。」

NGな伝え方
- 「いくらでもいいです」→ 低く提示される原因になる
- 「前職が低かったので大幅に上げてほしい」→ 前職の年収が低い理由を追及される
- 「他社は○○万円で内定が出ています」→ 面接段階では脅しに聞こえるのでNG(内定後の交渉では有効)
年収600万を目指す転職戦略については以下の記事で解説しています。

🤖 ナビ助のおすすめ!
ステップ5:内定後のオファー面談で交渉する
年収交渉の本番は面接ではなく内定後のオファー面談なんですよね。ここが最も年収を上げやすいタイミングなんです。
オファー面談で年収を上げるコツ
- 即答しない:オファーを受け取ったら「ありがとうございます。家族と相談した上で、2〜3日中にお返事させてください」と時間をもらう
- 他社のオファーをカードにする:「実は他社からも650万円でオファーをいただいている」と事実を伝えれば、企業側が年収を上乗せしてくれることがあります
- 年収以外の条件も交渉材料にする:リモートワーク、フレックス、資格手当、書籍購入補助なども含めた総合パッケージで考える
交渉で使える例文
「大変ありがたいオファーをいただき感謝しております。業務内容にも強く惹かれています。一点ご相談なのですが、希望年収として650万円をお伝えしていたところ、ご提示が600万円でした。私の○○の経験は御社の△△プロジェクトで即戦力になれると考えており、もう少し上乗せいただくことは可能でしょうか?」
ポイントは、まず感謝を伝えてから、根拠を示して交渉すること。上から目線ではなく、あくまで「ご相談」のスタンスが大切ですよ。
ステップ6:年収交渉でやってはいけないNG行動5つ
交渉の仕方を間違えると、内定取り消しにはならないまでも、入社後の人間関係に悪影響を及ぼすことがあるんですよね。以下のNG行動は避けましょう。
NG1:根拠なく高額を要求する
「とりあえず年収1000万円で」のような根拠のない要求は、企業側の信頼を失います。必ず市場相場やスキルに基づいた金額を提示しましょう。
NG2:嘘の年収を申告する
現在の年収を盛って伝えるのは絶対にNGです。源泉徴収票の提出を求められることが多く、嘘がバレると内定取り消しのリスクがありますよ。
NG3:一次面接で年収の話ばかりする
面接の序盤は「この会社で何ができるか」をアピールするフェーズです。年収の話は企業側から聞かれたときか、最終面接以降にしましょう。
NG4:感情的になる
「前の会社では評価されなかった」「この年収では生活できない」など、感情的な訴えは逆効果です。あくまでビジネスライクに、データに基づいて交渉しましょう。
NG5:交渉のデッドラインを設けない
「回答を○日までにいただけますか」と期限を設けないと、ずるずると引き延ばされます。他社の選考スケジュールも考慮して、適切なデッドラインを設定しましょう。
ステップ7:長期的な年収アップ戦略を立てる
転職時の交渉だけでなく、入社後も年収を上げ続けるための戦略を持っておくことが大切なんですよね。
入社後1年で年収を上げるアクション
- 試用期間中に成果を出す:入社3〜6ヶ月の試用期間で目に見える成果を出すと、正式な給与決定時に有利になります
- 人事評価の仕組みを理解する:評価制度・昇給タイミング・昇進条件を入社直後に把握しておく
- 市場価値を上げ続ける:新しい技術の習得、資格取得、社外登壇など、自分の市場価値を意図的に上げる
2〜3年スパンでのキャリア戦略
エンジニアの年収を大きく上げるには、以下のようなキャリアパスがあるんですよね。
- テックリード/アーキテクト路線:技術力を極めて年収800万〜1200万円を目指す
- エンジニアリングマネージャー路線:マネジメントスキルを磨いて年収800万〜1500万円を目指す
- フリーランス転身:月単価80万〜120万円(年収960万〜1440万円相当)を目指す
- 外資系IT企業への転職:Glassdoorでも確認できるように、GAFAMレベルなら年収1500万〜3000万円も狙える
一回の転職で無理に年収を上げすぎるよりも、2〜3回の転職で段階的に上げていく方が、スキルと年収のバランスが取れてキャリアが安定しますよ。
エージェントの複数利用のコツについては以下の記事で解説しています。



よくある質問(FAQ)
Q. 年収交渉をしたら内定取り消しになることはある?
A. 常識的な範囲の交渉であれば、内定取り消しになることはまずありません。企業側もある程度の交渉は想定しています。ただし、提示額の1.5倍以上を要求するなど、極端な交渉は印象を悪くする可能性があるので注意しましょう。
Q. 現在の年収が低い場合、正直に伝えるべき?
A. はい、正直に伝えてください。ただし「現年収は○○万円ですが、転職市場での相場を考慮して○○万円を希望します」と、現年収ではなく市場価値ベースで希望年収を設定するのがコツですよ。
Q. 未経験からの転職でも年収交渉はできる?
A. 未経験の場合、大幅な年収アップは難しいですが、交渉自体はできます。前職での経験(プロジェクトマネジメント、顧客折衝など)がエンジニア業務に活かせるなら、それを根拠に交渉しましょう。
Q. 転職回数が多いと年収交渉で不利になる?
A. 転職回数自体は、エンジニア業界では比較的寛容です。ただし、各社での在籍期間が1年未満だと「すぐ辞める人」と見なされるリスクがあります。転職ごとにスキルアップしていることを示せれば問題ありませんよ。
Q. 年収交渉に最適なタイミングはいつ?
A. 最も効果的なのは内定後のオファー面談です。企業が「この人に来てほしい」と決めた後なので、交渉に応じてもらいやすいタイミングなんですよね。面接中は聞かれない限り自分からは切り出さない方が無難ですよ。
Q. エージェントなしで年収交渉はできる?
A. もちろん可能です。ただし、自分で交渉する場合は市場相場のリサーチを入念に行い、根拠を明確にしておく必要があります。交渉に自信がない方は、エージェントに代行してもらう方が年収アップの確率は高まりますよ。
まとめ:年収交渉は「準備」が9割
エンジニア転職で年収アップを実現するための7つのステップをおさらいします。
- ステップ1:市場価値を正確に把握する
- ステップ2:スキルと実績を棚卸しして交渉材料を揃える
- ステップ3:転職エージェントを味方につける
- ステップ4:面接での年収の伝え方を練習する
- ステップ5:内定後のオファー面談で本格交渉する
- ステップ6:NG行動を避ける
- ステップ7:長期的な年収アップ戦略を持つ


年収交渉は「やるかやらないか」で結果が変わるんですよね。2026年のエンジニア転職市場は売り手市場が続いており、交渉しやすい環境です。この記事の7ステップを実践して、あなたのスキルに見合った年収を勝ち取ってくださいね。
🤖 ナビ助のおすすめ!


